間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

癖が強いジャンル「大太鼓正面打ち」に挑戦

私が和太鼓にはまりこんでしまった理由は、歌舞劇団田楽座のずば抜けた打ちっぷりに惚れ込んだから。 世間には胴体をがっちりと固定し小手先だけで打つような和太鼓が多い中、田楽座の和太鼓は小手先だけでなく全身がのびのびとしなやかに躍動していたのです…

ハンドルネームとブログ名の由来

私はハンドルネームを「Mr.バチコーン」にし、ブログ名を「間違ってもいいから思いっきり」にしています。 この「バチコーン」というフレーズは、私の打つ和太鼓の一打一打の音量が桁外れに大きいらしく、「その音はドンどころじゃない、バチコーンだ」と言…

和太鼓の動作改善サプリ

私が和太鼓や踊りを教える際、リズムや振り付けを伝えることよりも重視しているのは、目指すべき動作の質を伝えること。 教わった人が「間違えなければそれでいい」などと短絡化しないよう、手順を覚えた後も「全身のしなやかな連動」を目指していけるような…

上半身と下半身の理想的な使用比率は1:9

私のライフワークは、小手先しか使わない和太鼓の打法が主流となってしまっているステージ和太鼓業界の中でも自分なりの「全身をしなやかに連動させるバチコーン打法」を貫き通し、小手先だけでは生み出せない和太鼓の魅力をプレゼンし続けること。 私の言う…

小手先に依存しないための課題

和太鼓を効率よく打つために必要なのは、腕への過剰依存を改めること。 mrbachikorn.hatenablog.com そのための自主練習プログラムを、AからZまでの26種類の課題にまとめ上げて参考動画をアップロードしています。 mrbachikorn.hatenablog.com そこで問題…

バチコーン打法ドリルAtoZ

私が昨年から取り組んでいたのは、「和太鼓を全身で思いっきり演奏する楽しみ」がどんどんと広まっていくような仕組みを作ること。 mrbachikorn.hatenablog.com そのために、身体の使い方に関する課題を一つ一つクリアしていけるよう、テーマ別に練習メニュ…

マジンガー型現代人よ、本来のガンダム性を取り戻せ!

巨大ロボットの操縦席はどこにあるべきなのか。 例えば、マジンガーZの操縦席は頭部にあり、ガンダムの操縦席は腹部にあります。 フィクション上の設定についてどちらが優れているかなんて話はナンセンスですが、これを人体の話に置き換えるなら運動性能が…

蹴る和太鼓

和太鼓で最大限に体重の乗った一打を繰り出すための要点は、重心を上方に浮かす勢いで腕ごとバチを放り投げ、重心を真下に垂直落下させる勢いで和太鼓の打面の上にバチで着地するように打つというもの。 この際に必要となるのは、重心を激しく揺さぶるための…

バチコーン打法とはアンチ小手先打法である

和太鼓を楽しくのびのびと躍動的に打つためには、身体をどのように動かすのが合理的なのか。 そう追求し続けて練り上げてきた打法は、世間に広く普及している和太鼓の打法とは全く異なるものでした。 そして、他団体と交流する機会が増え始めた10年前ごろか…

柔らかい動作への筋道

あらゆるスポーツの上達のコツは、柔らかい動作を身に付けること。 ダイナミックな動作をともなう和太鼓の世界でもこの法則は共通しており、和太鼓の指導をする際にも「動作から固さを無くす重要性」を常に伝えるようにしています。 その際、頭でっかちな大…

バチと骨格を小指で繋いでつっかえ棒にする

長野の歌舞劇団田楽座に「バチを通して自分の体重を太鼓に乗せる」という発想を教わって以来、およそ15年間こだわり続けているのが「体重が上手く乗るときと乗らないときの具体的な身体操作の違い」を割り出して、それを人に伝えること。 前回は「液体ドリブ…

サルが信じるメディアリテラシー

日経ビジネスオンラインで連載されている「ア・ピース・オブ・警句」という小田嶋隆のエッセイをチェックするのは、毎週金曜日の私のルーティンです。 面白いと感じる記事もあればそれほどでもない記事もあり彼の立場への私の態度は是々非々なのですが、20…

液体をドリブルして重心の操作を覚えよう

長野の歌舞劇団田楽座に初めて和太鼓を教わったとき、一番感動したのが「バチを通して自分の体重を太鼓に乗せる」という発想。 和太鼓歴一年だった私は腕力に任せてぶっ叩くことしか能がなく、メンバーには「もっと力を抜いて」と常々言われていましたが、な…

妥協は大人の知恵である

高校生の時に経験した遠足のバスの車内での出来事を思い出す。 バスが発車すると、ほどなく後ろの方の席に座った生徒の幾人かが、こっそりタバコを吸い始めた。 担任のU先生は、決して後ろを見ない。 生徒の喫煙を摘発して、始まったばかりの遠足の中止を含…

正中線を引き延ばして太鼓を打つ

3か月ほど前から「確かな重心操作を活かす打法を身に付けるためのドリル」という、和太鼓の打法を身に付けるための教材を作成しています。 これまで人に伝えてきた和太鼓を打つ際の身体操作のコツを8段階に分類し、その8段階ごとに2分半程度の基本練習ワ…

肩肘を開く目的

人間という動物の特技は、物を掴んだり投げたりと器用に前足を駆使できること。 その器用な前足を上手く使えば、歩きながらおにぎりを食べたり、走りながら勢いを付けて物を投げたりすることもできます。 歩きながらおにぎりを食べるときは前足だけが独立し…

生み出した不快感のツケ

車両内のマナーを言い立てる人たちは、要するに、「定型的な規格にハマれない人間」に苛立っているのだと思う。 たとえば、ヘッドフォンステレオから漏れるチャカチャカ音をうるさがる人たちは、騒音そのものに不快を感じているのではない。 彼らは、本来な…

向上心の行方

私の和太鼓のキャリアは15年ちょっと。 その和太鼓のキャリアの中で、私の向上心は以下のように移り変わっていきました。 まず最初のころは「いろんな曲を覚えたい」というだけでしたが、和太鼓を初めて2年目に長野の歌舞劇団田楽座から教えを受け、ただ曲を…

確かな重心操作を活用した打法を身に付けるためのドリル

和太鼓を観るときの私の着眼点は、打ち手が確かな重心操作を演奏時に活用できているかどうか。 世のほとんどの和太鼓打ちは和太鼓を打つときの重心操作への意識が雑なので、重心操作の勢いをしっかり一打一打へと反映させられている打ち手を見つけたときには…

受け継がれていく祭り

昨日は田楽座福岡公演「祭り芸能楽 信濃」の上演日でした。 信州伊那谷を本拠地として活躍する歌舞劇団田楽座の活動理念は、土の香、人の情け、ふるさとをこよなく愛して、というもの。 そんな田楽座の活動の集大成とも言える創立50周年作品「信濃」の中にも…

薄っぺらな和太鼓から脱け出すための三大視点

趣味としての和太鼓がそこそこ人気があるわけの一つに「誰が叩いても大きな音が鳴る」という点があります。 とにかく打てば音が鳴るから楽しい、いろんなリズムが打てるようになることが楽しい、みんなでポーズなどを揃えて演奏すると誉めてもらえるのが楽し…

気持ちを解放させる動作

田楽座から教わった「確かな重心操作を常に活用して打つ和太鼓」を実践していると、よくいただく感想が「全身が躍動している」「本当に楽しそうに演奏している」「何かに取り憑かれたみたい」といったもの。 これは、田楽座の教えが十分に反映された結果だと…

和太鼓の見所

私なりの和太鼓の見方は、打ち手が確かな重心移動で動けているかどうか。 世の中では重心を動かさずに打つのが流儀の和太鼓が主流になっていて、重心操作を活用できている和太鼓なんて稀にしか見ることができません。 そのレアなケースでさえ、なんとなく重…

常に確かな重心操作を活用して打つ和太鼓

私が和太鼓の師匠と仰いでいるのは、長野を拠点とする歌舞劇団田楽座。 全国各地の唄や踊りや太鼓などを地元の方々に直接教わって舞台に上げている彼らの、和太鼓業界における同業他社との明確な違いは、太鼓を打つ際「確かな重心操作」を常に活用しているこ…

空飛ぶバチコーン打法

私の15年の和太鼓歴の中で一番衝撃的だったのが、和太鼓を始めてちょうど1年のころに教わった田楽座流の打法。 天井に刺さっているバチを全体重で引っこ抜くように打つという喩えを聞いて以来、どんな曲もその喩えの通りに打てるようになろうと、身体の使い…

和太鼓の基本と応用

和太鼓を打つときの私の流儀は、天井に刺さっているバチを全身の体重で引っこ抜くように打つというもの。 ただ単に、腕を高く上げてバチを真っ直ぐ降ればいいという程度の理解では肩から先しか使わない「手打ち」にしかなりませんから、足腰のバネの勢いがを…

本気で演じきる力

和太鼓を打つ際、自然でしなやかなバチさばきを実現するためのコツは「腕はないと思って振る」ということ。 mrbachikorn.hatenablog.com 「バチ先を打面に当てるために腕で振り回してやろう」ととらえている人は、腕だけでバチの動きをコントロールしてやろ…

数学というオタク趣味

私は大学で数学を先攻し、現在は高校で数学教師をしていますが、数学への愛はそれほど感じていません。 小・中・高まで数学が得意でい続けたので「大学の数学はどんなものだろう?」という興味はありましたが、興味があったのは「数学に出てくる理屈が自分に…

和太鼓を"日本の伝統芸能"と呼びたくない理由

趣味の一環として和太鼓の世界に関わっていると「和太鼓は日本の伝統芸能である」という謳い文句をときどき耳にしますが、私はその仰々しいプロモーションを聞く度に恥ずかしい思いでいっぱいになります。 今回は「和太鼓」を「日本の伝統芸能」と呼ぶことが…

残念な体験のメリット

結婚して3年目になる私たち夫婦の共通の趣味は、美味しいものを食べ歩くこと。 食事中の会話のテーマのほとんどは「今食べているものの味について」であり、食事の内容と関係のない雑談を食事中にすることは滅多にありません。 そんな私たちにとっての大冒険…