間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

◆それぞれの波乗り

選挙制度の問題点から「支持政党なし」の主張を分析する

2014年の第47回衆議院選挙で、「支持政党なし」という変わった名前の政党が北海道比例ブロック有効票の4.2%にあたる104854票を獲得しました。 mrbachikorn.hatenadiary.jp この党は、2016年の第24回参議院選挙でも比例代表全国区に2名立候補し、北海道、東…

自粛するもしないも本人の勝手

熊本地震が2016年2月14日に起こってから今日で3日目。 テレビでは報道番組のCMがACのものに差し替えられたり、SNSでは警告やお役立ち情報や政治的な主張などが溢れたりと、東日本大震災のときに一度見たような光景が次々と現れました。 こういった諸々の事象…

「死ね」と言われるような国でも楽しく生きる3つの方法

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。 ふざけんな日本。 保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。 保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。 国が子供産ませな…

暗殺教室の実践的な教え

『暗殺教室』とは、週間少年ジャンプで連載されている松井優征作の人気学園コメディ。 蛸のような軟体動物の体を持つ主人公の殺せんせー(誰にも殺せない先生の略称)は、惑星を破壊できるほどの反物質を体内に抱えており、1年後には地球を木っ端微塵にして…

それが偽物でも愛せますか

以前紹介した田島隆というタンバリン奏者は、自作のタンバリン一つでドレミのメロディを奏でたり、ドラムセットの音色まで表現するという、超絶プレイヤー。 そんな彼が「世界一怪しく胡散臭いですが世界一安全で幸せな場所を目指します」という変わったテー…

繊細チンピラの犯す傷つきますハラスメント

2013年に「繊細チンピラ」という言葉が話題になりました。 この言葉を取り上げて広めたのはライターの小野ほりでい。 女子二人の会話という形式で面白おかしくウェブサイトで紹介したことをきっかけに、一部の人々の間でスラングとして普及していったのです…

怪しくて胡散臭い御利益の世界

世界一怪しく胡散臭いですが 世界一安全で幸せな場所を目指します これは田島隆の「タンバリン教」というステージに込められた想い。 彼は、世界中の様々なタンバリンに精通するタンバリン博士であると同時に、タンバリンの演奏や指導を生業とするタンバリン…

悲しませずに楽しませる田楽座の魅力

日本各地のお祭りで使われていた和太鼓という楽器が、舞台演奏の場で頻繁に使われるようになったのは昭和の中期ごろから。 地方に受け継がれてきたお祭りの太鼓や和太鼓だけで構成された創作曲などが、プロの劇団や和太鼓集団の舞台に取り入れられました。 …

抱え込むな、パスを出せ

「日本の民俗芸能がいかに心踊る文化であるか」を舞台や講座などを通じて全国に伝えている歌舞劇団田楽座は、私にとっての心の師です。 これまで私が田楽座から学んできたものは、和太鼓や踊りなどの芸能、その中で培われてきた自然な身体操作のコツ、そして…

悲しみ依存症からの脱却

私が提唱する「会話≒白ごはん」理論とは、「会話の楽しみと人生経験」の関係を日本食における「白ごはんとおかず」の関係に喩えるもの。 人生のもっとも基本的な楽しみを「会話」と見なし、すべての人生経験を会話のネタと捉えることで、どんな経験だろうと…

楽しけりゃいいんだよ

真面目なふりして つまらないことで 悩んだふりする たまにゃおもしろい なんだかんだ気分次第 自由になら一秒でなれる 夏の朝にキャッチボールを 寝ぼけたままナチュラルハイで 幸せになるのには別に誰の許可もいらないyoutube.com これはザ・ハイロウズの…

岸見アドラー学の功績

宗教が力を持っていた時代であれば、まだ救いもあったでしょう。 神の教えこそが真理であり、世界であり、すべてだった。 その教えに従ってさえいれば、考えるべき課題も少なかった。 しかし宗教は力を失い、いまや神への信仰も形骸化しています。 頼れるも…

役に立つならええじゃないか

「科学の目的は予測と制御であり真理の探究ではない」というのが構造主義者である高田明典の持論です。 これはつまり、 神のような立場でなければ「なぜ世の中がこうなっているのか」に関する究極の理由なんて知りようがないのだから、神の立場にない私たち…

真理の探究では世界を救えない

キリストでもシャカでもマルクスでも悪魔くんでもみな同じことだ それぞれ方法はちがっているが根本にある考えはおなじなんだ 世界がひとつになり貧乏人や不幸のない世界をつくることは…… おそかれはやかれだれかが手をつけなければならない人類の宿題ではな…

心理植木のすがすがしい本音

「本当にわかる心理学を書いてください。『本当に』がポイントです。世間の流行やトレンドは気にしなくていいですから」……そう依頼されたとき、私は嬉しかった。 心理学の真骨頂を伝えられるときがやっと来た、と思った。 「でしたら、みんなが大好きな『心…

リーガルハイ流の格付け考

この世に存在するありとあらゆる格付けは、人々の都合によって勝手に決められたもの。 言葉に左右されやすいという人間の性質を利用して、低いランクよりも高いランクを目指すようにと人類を調教していくことが、こうした格付けを導入する際の主な目的になり…

日本はまだ主権国家ではない

アメリカと日本の関係は、藤子不二雄Fの漫画『ドラえもん』における乱暴者ジャイアンとその舎弟スネ夫との関係のように喩えられることがあります。 その現状が不満な日本人の中には、主権国家である日本は出来杉くんのような自立した優等生を目指すべきだと…

どうして通貨危機は起こるのか

経済の素人である私たち一般人の多くは、ニュースで通貨危機だとか金融危機といったフレーズを聞いても、具体的にはピンときていない場合がほとんど。 ニュースのトーンから何となく「大変なことが起こったんだな」というニュアンスだけは感じることができま…

アメリカの自殺願望を疑ってみる

私が考える情報リテラシーとは、話題の前提を疑う習慣のこと。 これまでも、そんな内容の記事をいくつか紹介してきました。 「真実を見極めた『つもり』に振り回される愚かさ」原子力発電は必要か否か - 間違ってもいいから思いっきりmrbachikorn.hatenablog…

人生はゴリ押しの連続

「LIFE!~人生に捧げるコント~」という番組の2015年4月16日の回に、ムロツヨシと石橋杏奈による『修羅場』という印象的なxコントが放送されました。www.nhk.or.jp シーンは同棲中のカップルの家。 部屋に放置されていた彼女のケータイを目撃し、浮気の事実…

劇場版パトレイバーの戦争論

『機動警察パトレイバー』とは、レイバーというロボット技術を応用した作業機械が、軍事や海底探査や大規模な建設工事の場面にまで広く普及した近未来を描いたSF作品。 この物語に登場するのは、レイバーを悪用した犯罪やテロに対応するため、警察内に設置…

銃社会生まれのグローバリズム

グローバリズムとは、株式会社というフィクションを延命させ、国民国家というフィクションを終わらせるために、アメリカの新自由主義者たちが広めた不自然で作為的なイデオロギーである。 これが平川克美の著書『グローバリズムという病』におけるグローバリ…

やりたいことは今のうち

「もしこの世界が近いうちに滅亡してしまうとしたら、あなたはこれからも今と変わらぬ生活を続けていきますか?」 2015年3月にビッグコミック・スペリオールで始まった新井英樹の『なぎさにて』という作品では、このような終末論的世界観がやけにリアルに描…

この国に「大人」はどれだけいますか?

『キーチvs』は、前回紹介した新井英樹の漫画『キーチ!!』の10年後の世界を描いた続編。 http://mrbachikorn.hatenablog.com/entry/2015/03/29/000754 世の中の矛盾と戦うために小学5年生で立ち上がった染谷輝一という少年が、既得権益を相手にとことん戦っ…

クソみたいな現実に立ち向かう

キーチ!! 8 (ビッグコミックス)作者: 新井英樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/02/28メディア: コミック購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (24件) を見る 新井英樹は、その過激な作風で知られる漫画家。 理不尽な無差別殺人犯、斡旋業者に大…

ベルセルクの描く宗教観

ベルセルク (21) (Jets comics (839)) 作者: 三浦建太郎 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2001/05 メディア: コミック クリック: 1回 この商品を含むブログ (5件) を見る 三浦建太郎の描く漫画『ベルセルク』は、壮大なスケールで描かれるダークファンタジ…

寄生獣に見る「過大な正義感」の正体

地球上の誰かがふと思った 人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか…… 地球上の誰かがふと思った 人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるのだろうか…… 誰かがふと思った 『生物の未来を守らねば……』 これは、岩明…

「もう助けませんよ」というのは駄目なんでしょうか?

2015年2月9日放送の「5時に夢中!」というテレビ番組の中で、読売新聞の以下の記事が紹介されました。 外務省は7日、イスラム過激派組織イスラム国の勢力圏があるシリア北部に渡航しようとした新潟県在住の50歳代の新潟県在住の男性に対し、旅券(パスポート…

イスラム世界から見た近代社会

勝てば官軍、負ければ賊軍。 このことわざは、たとえ道理にそむいても戦いに勝った者が正義となり負けた者は不正となるという意味であり、戦いの勝敗によって物事の正邪善悪が決まってしまうことを表しています。 今日私たち日本人は、近現代史の官軍である…

一神教ってなあに?

昔むかし、あるところに、七人家族が暮らしていました。「戦後日本」と、表札が出ていました。家族は両親と、五人のきょうだい。「日本国憲法」「民主主義」「市場経済」「科学技術」「文化芸術」という名の、いい子たちでした。でもある日、五人とも、養子…