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間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

心と体の関係

脳は不調を自作自演する

肩こりや腰痛や手足の関節痛など、慢性的に起こる激痛の原因は何なのか。 ニューヨーク医科大学のジョン・E・サーノは1980年代にTMS理論という仮説を発表し、慢性痛に関するそれまでの定説に反旗を翻しました。 それまでの医学の常識では、脊椎の構造的な異…

バカリズムに学ぶ排泄の習慣づけ

2012年12月29日に放送された「すべらない話」の中で、お笑い芸人のバカリズムは排泄に関するディープな告白をしました。 それは彼が自宅のリビングでくつろいでいるときに起きました。 テレビを観ているときに尿意を催した彼はわざわざトイレに行くのを面倒…

上辺だけで終わらないために

高校で受験数学を教えながらプライベートでは和太鼓や民舞の普及に努める私にとっての心の師は、思想家にして武術家でもある神戸女学院大学の内田樹です。 彼はその著書『邪悪なものの鎮め方』の中で、技芸における停滞について次のように語っています。 邪…

バガボンドに学ぶ運動のコツ

井上雄彦の描く歴史漫画『バガボンド』にて、宮本武蔵が村のお母さん達に請われて剣を教える場面があります。 バガボンド(37) (モーニング KC) 作者: 井上雄彦,吉川英治 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/07/23 メディア: コミック この商品を含むブロ…

身体性を優先せよ

『海馬』『高校生の勉強法』『進化しすぎた脳』などの著作で知られる池谷裕二の活動テーマは、脳科学の視点から見て「よりよく生きるとは何か」を考えること。 楽しく、ごきげんに生きるために脳科学の成果を活かそうとうする彼の脳の捉え方が、『脳には妙な…

○×はしんどい

世の中にはヨガや禅などをはじめとする数多くの瞑想法があり、適切な方法で瞑想すると自分と周りの世界との境がなくなって「宇宙と一体となったような感覚」が得られると言います。 こうした神秘体験の存在は「大いなる存在に繋がっている」といった信心を生…

オカルトの誘惑

20世紀中盤に活躍したカナダ人医師のワイルダー・ペンフィールドは、30年間で750人ほどのてんかん手術を手がけました。 数々の開頭手術の中で彼は、局部麻酔した患者の脳のさまざまな箇所に直接電極を当てて、その際の患者の様子や感想を克明に記録していき…

核ミサイルまがいの潜在意識ビジネス

言葉とは、私たちの脳に無数の思い込みを書き込んでいく暗示プログラムのようなもの。 自覚なく不用意に植え付けられた浅はかな思い込みは、人々の生き方を無闇に縛りつけてしまいます。 そうした刷り込みの影響力を当たり前に考慮に入れて全ての言動と付き…

失われた神を求めて

数千年前の古代人たちは、現代の私たちが抱いているような主観的で意識ある心を持ち合わせておらず、右脳から聴こえてくる神々の声に従って生きていた。 前々回の記事で紹介したジュリアン・ジェインズは、1976年に刊行した『神々の沈黙』でこの途方もない仮…

意識の役割

意識とか心とか魂などと呼ばれている〈私〉たちの内面的な情景は、〈自分〉という肉体の生理機能が演出している幻のようなもの。 そのおかげで〈私〉たちはそれぞれの肉体の主のような錯覚に捕らわれていますが、「実際の主は肉体そのものの方であり、意識な…

心は体の主人ではない

意識の正体は何か。 そして、それはどこから生まれてきたのか。 この伝統的な問題を長年にわたって研究してきたプリンストン大学のジュリアン・ジェインズは、1976年に刊行した『神々の沈黙—意識の誕生と文明の興亡』において次のような仮説を打ち立てました…

世界は比喩でできている

一般に比喩と言えば、言葉を文字通りの使い方や標準的な使い方とは別の方法で用いることを指します。 例えば〈草食男子〉という喩えは、文字通りの「草を食べる男の子」とは違った意味合いで使われる言葉です。 今回は、この比喩という概念を拡大解釈するこ…