間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

できるまでやらなければできない

私の高校教師としてのキャリアは今年で11年目。 そのうち最初の4年間は難関国公立大学などを目指す生徒が数多く在籍する進学校で勤務し、それ以降は「いわゆる進学校」ではない高校に勤務し、主にその中の大学進学希望者に対して受験数学を教え続けてきまし…

手足への過剰依存がカラダの性能をがた落ちさせる

2016年7月2日放送の「SWITCHインタビュー達人達」にて、女優の片桐はいりと武術研究家の甲野善紀が「身体ってどう使う?」というテーマで対談をしました。 子どもの頃から運動が得意ではなくダンスなどの身体表現には苦手意識を持っていた片桐はいりですが、…

ほめるのもほめないのも叱るのも叱らないのも正しくはない

世間に誤解されたまま受け止められがちだったアドラーの心理学の肝であるその哲学を、対話形式で分かりやすく紹介することに成功したのが『嫌われる勇気』です。 mrbachikorn.hatenablog.com その続編『幸せになる勇気』は、アドラー心理学の理念に従って「…

ただ投票率が上がればいいのか

いわゆる熱血先生とは全く違う教師像を描いた『鈴木先生』は、ドラマや映画にもなった漫画作品。鈴木先生 : 9 (アクションコミックス)作者: 武富健治出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2012/09/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 作者の武富健…

選挙制度の問題点から「支持政党なし」の主張を分析する

2014年の第47回衆議院選挙で、「支持政党なし」という変わった名前の政党が北海道比例ブロック有効票の4.2%にあたる104854票を獲得しました。 mrbachikorn.hatenadiary.jp この党は、2016年の第24回参議院選挙でも比例代表全国区に2名立候補し、北海道、東…

頭でっかちな現代人は体幹が不器用

体幹の筋肉を中心に動かし、そこに手足の筋肉を連動させたほうが、はるかに大きな動力を得ることができる。 そうした考え方のもと、従来のトレーニング理論を見直そうとする動きがあちこちで見られ、インナーマッスルだとか体幹トレーニングといった用語が巷…

和太鼓を打つ手が、力感なくグングン高く上がっていく練習法

和太鼓の打ち方にはさまざまな流儀がありますが、私が目指しているのは「肩肘を張らず、重心移動の勢いを活かして真っ直ぐ引っこ抜く」という、歌舞劇団田楽座から教わった打ち方。 日本の和太鼓には、各地のお祭りの中で重宝されてきた民俗芸能としての和太…

学びとは変態することである

昨日、阪急電車の中で一風変わった広告を見付けました。 さわやかな笑顔の男女の額に、奇妙な丸い印が付いてるんです。 近寄ってよく見てみると、男性の額にあるのは録画マーク、女性の額にあるのは再生マークでした。 そして、録画マークの男性の下に「学ん…

数学の計算ミスを減らす具体的な動作

教師として高校生に数学を教えつつ、プライベートで和太鼓を教えることもある私の指導上のこだわりは、曖昧な精神論に逃げずにできるだけ具体的な解説を目指すこと。mrbachikorn.hatenablog.com この方針に従って、いつのころからか数学の計算ミスに関しても…

私たちは「懸命に生きる愚かなヤクザ」でしかない

この世はもともと、お互いが自由に影響し合う世界です。 殺し合い、奪い合い、騙し合い、妥協し合い、協力し合う。 たたかう植物: 仁義なき生存戦略 (ちくま新書) 作者: 稲垣栄洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/08/05 メディア: 新書 この商品を含…

怒りや嘆きに振り回されないマインド

怒りや嘆きといった感情に振り回されてしまうのは辛いもの。 たとえそれが他者に向けたものであったとしても、怒ってしまった時点、嘆いてしまった時点で、その感情の炎は持ち主である自分にもチクチクとダメージを与えます。 できることなら、私はこうした…

人類を左右し続けるパーソナルマトリックス

今回は「パーソナルマトリックス」という概念を導入することで、「他人を説得する」という行為の原理について考えてみたいと思います。 これから提案する「パーソナルマトリックス」とは、人間が持っている意識のこと。 私の考案する意識モデルのアイデアを…

無理矢理思い込まなくても前向きにはなれる

私は小さいころから不器用で、球技などの運動も得意ではないし、何より対人関係を作っていくのが苦手でした。 たまたま向こうから声をかけてくれれば友人になれますが、自分からアプローチして友人を作ったことなどほとんどなかったと思います。 自分からき…

動物としての身の程をわきまえよう

「こうあるべき」とか「正しいかどうか」という価値判断のあり方は、他の動物には見られない人間固有の奇習。 自分なりの生き方を考え抜いていた学生時代、私は世の中と上手く付き合っていくためにはこうした「真理教」とも呼べる独特の宗教の仕組みを解明す…

自粛するもしないも本人の勝手

熊本地震が2016年2月14日に起こってから今日で3日目。 テレビでは報道番組のCMがACのものに差し替えられたり、SNSでは警告やお役立ち情報や政治的な主張などが溢れたりと、東日本大震災のときに一度見たような光景が次々と現れました。 こういった諸々の事象…

どちらを想定外にしますか?

「何でこんな簡単なこともできないんだ?」というのは、教えるのが下手糞な人の決まり文句です。 できない人に教えるための第1歩は「できないということがどこまでありうるか」という想像力の範囲を広げること。 このことを、中学校の理科で習う電流計にた…

死なないための損得勘定によって「真理」は造られた

この世界において「生き延びたい」という都合を持った参加者がまず考えることは、「死なないためにはどうすれば良いか」という損得勘定です。 暖をとること・食べること・寝ることの3つに関しては、生き延びるためにどうにかして満たさないといけないでしょ…

のほほんと気楽に生きる方法

文明社会を生きる人間がのほほんと気楽に生きていられなくなってしまう主な原因は、さまざまな言葉の指し示す内容を真に受け過ぎてしまうから。 その中でも、○か×かのレッテルを貼り付ける「善悪」の概念は、どんな物事にも大袈裟な意味を与えてしまうその性…

教師の仕事は生徒の力を伸ばすことではない

「力を伸ばしてもらおう」と思って授業を受けるのと「ただ時間が過ぎるのを待とう」と思って授業を受けるのとではどちらがたちが悪いか。 この問いに対する私の回答は、「力を伸ばしてもらおう」と思っている子の方が「自分の力が伸びるかどうか」を他人任せ…

駄目出しに弱い人の典型的な思い違い

何か思うように上手くいかないことがあるとき、自分では「何がいけなくて上手くいっていないか」がよく分からないときがあります。 そんなときに便利なのが、自分より上手いと思える人の目から見た「自分への駄目出し」です。 あらゆる物事に通じる「素早い…

人を傷付けること自体は悪ではない

誰かを傷付けてしまったとき、嫌な気分になってしまうのは何故か。 それは「自分はこうしたかった」という意志と「実際はこうしてしまった」という行為の結果との間に隔たりがあるからです。 逆に言うならば、自己嫌悪や罪悪感にさいなまれたくなければ、自…

「死ね」と言われるような国でも楽しく生きる3つの方法

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。 ふざけんな日本。 保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。 保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。 国が子供産ませな…

人権思想もハラスメントの乱立も立派な武器

すべての人間は生まれながらにして侵害されてはならない権利を有しているというのは、誰かが思い付いた作り話です ですがこのフィクションのあらすじは、フランス革命をきっかけとして西洋社会を中心に広まっていき、今現在の国際社会では無視することのでき…

育休議員不倫騒動から読み取る人権思想の演じ方

宮崎謙介とは、2015年末から2016年にかけての3ヶ月間になにかと話題を集めた元国会委員です。 Wikipediaにまとめられている彼についての話題を、一部抜粋して紹介してみましょう。 2015年5月19日、同じ自民党・二階派所属議員である衆議院議員・金子恵美との…

上達したければ失敗を稼ぎなさい

私の生き甲斐は、人に何かを教えること。 18歳で始めた家庭教師の頃から20年近く、バイトや趣味や職業で、数学・和太鼓・篠笛・民舞などを教え続けてきました。 どんな分野であっても、複数の人間に向けて一斉に教えていると、吸収の早い人と遅い人との差が…

楽しむ力さえ行使できれば人生は楽しい

楽しむ力さえ行使できれば人生は楽しい これは、大学生のころに身に付けた私なりの人生観。 もし、現状であなたの人生が楽しくないとすれば、それは他人や環境のせいで陥っている仕方のない事態ではなく、あなた自身の捉え方が招いている等身大の実績でしか…

自分の好き嫌いや欲求は断言しても構わない

今週のお題「20歳」 この『間違ってもいいから思いっきり』というブログに書いているようなことを考え始めたのは、ちょうど18年前の2~3月くらい。 大学一年生だった私は、時間をもて余して眠れなくなった春休みの夜に、ただひたすら考え事をしていました。 …

暗殺教室の実践的な教え

『暗殺教室』とは、週間少年ジャンプで連載されている松井優征作の人気学園コメディ。 蛸のような軟体動物の体を持つ主人公の殺せんせー(誰にも殺せない先生の略称)は、惑星を破壊できるほどの反物質を体内に抱えており、1年後には地球を木っ端微塵にして…

無意味な「許せない」の利用価値

大学生のころ、ずっと疑問に思っていた言葉があります。 それは「許せない」です。 当時は理屈先行で考える傾向が今よりもずいぶんと強烈だったので、この言葉に何か建設的な意味があるんだろうかと心の底から馬鹿にしていました。 それは、一個人が誰かに対…

それが偽物でも愛せますか

以前紹介した田島隆というタンバリン奏者は、自作のタンバリン一つでドレミのメロディを奏でたり、ドラムセットの音色まで表現するという、超絶プレイヤー。 そんな彼が「世界一怪しく胡散臭いですが世界一安全で幸せな場所を目指します」という変わったテー…