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間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

怪しくて胡散臭い御利益の世界

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世界一怪しく胡散臭いですが
世界一安全で幸せな場所を目指します
 
 これは田島隆の「タンバリン教」というステージに込められた想い。
 彼は、世界中の様々なタンバリンに精通するタンバリン博士であると同時に、タンバリンの演奏や指導を生業とするタンバリン奏者でもあります。
Takashi Tajima --- Tambourine Player タンバリン奏者 田島 隆
 
 タンバリン博士としてタンバリンについて解説するときの彼は、葉加瀬太郎茂木健一郎のように明るくフレンドリーな和み系。
 しかし、自作タンバリン「タジバリン」で演奏するときの彼は、2オクターブの音域でメロディを奏でたり、ドラムセットの音色までタンバリンのみで表現するという、驚異のパフォーマンスを魅せます。www.youtube.com
 
 それだけでも十分にインパクトのある彼が、万を持して企画したステージがこの「タンバリン教」です。
 ホームページでの紹介文はこちら。
 
タンバリン奏者による、タンバリンのための、タンバリンづくしな夜をお届けします!!!
世界各国のタンバリンやオリジナルのタンバリンの紹介や演奏、タンバリンクイズやリズム遊び、そして最後はタンバリン教の教祖が登場してタンバリンの儀式が行われます。
公演終了後は名物と化した撮影会も実施!
ご利益のあるタンバリン教オリジナルグッズ(タンバリンのお守り、タンバリン御札、タンバリンおみくじ、etc)の販売もあります。
終始タンバリンづくしにあなたは耐えられるか?
 
 私はこのコミカルなPR文だけでもついつい惹かれてしまいましたが、彼がこの作品を作った動機を知ってからは「絶対に見なければ!」という気持ちにかわりました。
 Facebookで語られていたその動機を、引用して紹介してみましょう。
 
この演目をするきっかけになったのは4年前の元旦に遡ります。
 
私はそれまで初詣とか殆ど行ったりしなかったんですが
その日ある神社に行った時、それはもう凄い人集りで・・
 
なかなか前に行けないので後ろからお金を投げる人
逸れないよう子供の手をシッカリ握ってくぐり抜ける親子
お守りとかのグッズ売場を見ると、我先にと競い合うように・・・
 
神社で人の欲の大塊が見えた
神様の居る所で人々が互いを押し退けあっていた
 
幸せをつかみたい人
元旦というイベントを満喫したい人
いろんな人の欲している事柄が理解できて
 
そんなに幸せになりたいなら
そんなに楽しみたいなら
私も何かやってあげようと思いました。
神様になろうと・・(笑)
 
それからしばらくいろんな人を見たり、リサーチの時期が続きました。
 
すると、世の中の殆どが等身大ではない事がわかりました。
 
沢山作るためにいろんな工夫
良く見せるためにいろんな工夫
 
それがいつのまにか
 
不自然な物を自然とアナウンスしている
偽物なのに本物とアナウンスしている
食物も着物も人も音楽も仕事もすべて
 
しかも、それに薄々気づいているけど
安全なんて
本物なんて
どこにもないと諦めて
 
なんだか自然にそこを見ないようにしていた。
 
若い頃、緒先輩方に言われた事
 
「人々は安心を求めてんだよ。
ジャズなのか
ロックなのか
クラシックなのか
分からないと安心できないだろ?
分からないから、ほら、人を呼べないだろ?
だからお前の演ってる事は間違ってる!」
 
でも今は「本物」とアナウンスしてるのに安心できない世の中になってしまった。
 
だったら全部ひっくり返してみようと思って・・・
 
「私は胡散臭いです」
「全部フィクションでインチキです」
とアナウンスし
誰でも解るくらいに嘘つきのクオリティを下げる
 
そうするだけで、そこが世の中で唯一の安全な場所となる事に気がついた。
 
そして、一番それがマッチするのが宗教だと思いついて(笑)
 
そこでは私は常に皆さんをダマし、イジり、低レベルを保ちつつ笑わせ続けます。
 
ただ、演奏は真剣にやります。
そして真剣にふざけます。
 
皆さん自身で騙される事を気軽に経験し
そのメカニズムや精神的影響などを感じてみる。
 
えらい人やネットとかではなく、自身の力で簡単にしっかり判断する事をバーチャル体験できる唯一の場所だと自負してます。
 
まずは騙される楽しさを味わってみませんか?(笑)
 
“世界一怪しく胡散臭いですが世界一安全で幸せな場所を目指します”
 
 この文章を読んで私が感動したのは、彼が「身近なところから自分なりのやり方でこの世を住み良くしようと努力を重ねている人」なんだと確信できたから。
 同じ志を持つ仲間と出会えたような衝撃を感じたのです。mrbachikorn.hatenablog.com
 
 そんなわけで、私は彼の造り出す世界観をすぐにでも体験してみたいのですが、11月7日に開催される関西での初演はすでに完売していてキャンセル待ち状態だったので、1月11日の追加公演を観に行く予定です。
 是非あなたも、彼が立ち上げる「気分のいい世界」を体験してみませんか。
 
 
■ タンバリン教 Xmas 特別企画!!! @名古屋
 
〜タンバリン的クリスマス~
 
♪教祖が街にやってくる♪
 
日時:12月20日(日) open 13:30 start 14:00
拝感料:ご予約 2000円 当日 2500円
場所:スペースたのしい
http://tanoshii.petit.cc/
〒462-0847 名古屋市北区金城3−12−9 グランシャリオ城見2F
TEL:080-9483-3912(たのしい専用携帯)
 
ご予約はこちら
https://reserva.be/jollyjolly
よりお願いいたします。
 
主催:Happy Beat
http://www.happybeat758.com
email : happybeat@ymail.com
 
 
■ タンバリン教 2015 新年 特別編!!! @大阪
 
〜タンバリン的初詣~
 
♪神社もイイけどタンバリン教もね♪
 
日時:2016年1月11日(月•祝) open 19:30 start 20:00
拝感料:ご予約 大人2000 円 学生1500円 小学生以下無料 当日 一律2500円 ( 1ドリンクオーダーをお願いします)
場所:common cafe
大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビルB1F
 
ご予約はこちら
http://www.tazy.jp/111.html
 
 
※当ブログの主なテーマは、この世界を支配する「正しさ」という言葉のプロレスとの付き合い方。mrbachikorn.hatenablog.com 
「正しさ」というゲームの最大の欠陥は、何を「正しい」とし何を「間違ってる」とするのかというルールや、その管理者たるレフェリーが、実際にはどこにも存在しないということ。
人類はこれまで数え切れないほどの論争を繰り広げてきましたが、それらのほとんどは「レフェリーの代弁者」という場を仕切る権限をめぐっての権力闘争でした。
 
「レフェリーの代弁者」という立場は、自分の個人的な要求でしかない主張を、まるでこの世の既成事実のように見せかけるための隠れ蓑です。
「それは正しい」とか「それは間違ってる」という言い方で裁きたがる人たちは、私はこの世のレフェリーの代弁をしているだけなんだという迫真の演技で己の発言の圧力を高めていたのです。
 
演技の迫力とは、演技者が役にどれだけ入り込めるかで決まるもの。
人々はいつしかレフェリーの代弁者のふりが説得のための演技であったことを忘れ、「どこかに本当の正しさがあるはず」といった物語を本気で信じこんでしまいます。
こうして人類の間には、「正しさ」という架空のレフェリーの存在をガチだと捉えてしまう、大がかりなプロレス社会が成立していきました。

そのプロレス的世界観を支えている固定観念の源を「記述信仰」と名付けました。
以下の記事では、この「記述信仰」の実態を上のような簡単な図まとめて解説していますので、ぜひご一読ください。mrbachikorn.hatenablog.com