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間違ってもいいから思いっきり(市井人の日曜研究)

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

マジンガー型現代人よ、本来のガンダム性を取り戻せ!

 巨大ロボットの操縦席はどこにあるべきなのか。
 例えば、マジンガーZの操縦席は頭部にあり、ガンダムの操縦席は腹部にあります。
 フィクション上の設定についてどちらが優れているかなんて話はナンセンスですが、これを人体の話に置き換えるなら運動性能が高いのはマジンガー型よりもガンダム型の方だと断言できます。

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 マジンガー型とガンダム型の違いは、自分の身体の操縦席が頭にあるのかお腹にあるのかという点。
 自分自身の操縦席がお腹にあるという意識で動ける人は、手足を動かすときも重心移動のついでに胴体としなやかに連動させることができます。
 しかし、操縦席が頭にあるという意識で動く人は、意識した部分しか動かさないため全身をなめらかに連動させられない場合が多く、重心移動も曖昧になりがちです。
 
 本来、動物はみな重心移動とともにスムーズに全身が連携して動けるガンダム型の運動性能を備えており、ヒトもハイハイから立ち上がって歩き出すまでの乳幼児には自然な運動性能をいかんなく発揮させています。
 このガンダム型の運動性能が鈍り始めるのは「じっとしていなさい」「走り回るな」「大人しくしていなさい」といった躾が徹底される頃。
 体から沸き上がるさまざまな衝動を抑え「やるべきこと」だけを頭で考えて行うという訓練を積むことで、文明社会を生きていく社会性を身に付けるとともに、本来備えているはずの運動性能を鈍らせていきます。
 
 こうして頭で考えて動くことが当たり前になってしまった現代人が陥りがちなのが、マジンガー型の運動スタイルです。
 頭で考えた指示に身体を従わせようとするマジンガー型現代人には、脳をできるだけ冷静に働かせたいからなのか、操縦席となる頭部をガッチリ安定させたままで動こうとする悪癖があります。
 
 そのため、身体には本来効率のよい自然な動き方の知恵が内蔵されているはずですが、普段から無意識のうちに身体を縛り付けている人は、なかなかその身体知を発揮させることができません。
 その代わりに、頭で理解できた「こう動けばいいはず」という思い付きの方に身体を従わせようとしてしまい、己の貧しい想像力のせいで不自然かつ効率の悪い運動スタイルへと固めてしまうのです。
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