間違ってもいいから思いっきり

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。ここでは、万人が強制参加させられているこの言語ゲームを分析し、言葉の荒波に溺れてしまわないための知恵を模索していきます。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本当の幸せ

教員になって1年目のときの出来事です。 仕事を終えていざ帰ろうと職員室を出てみると、職員室のすぐ外で同僚が1人の生徒と話し込んでいました。 その生徒は職員室から出てきた私を見て、同僚に聞いていたのと同じ質問を私にも振ってきました。「先生はいま…

アキレスと亀の詐術

私たちが生きているこの社会は、ヒトが持つ動物としての野生を去勢させることで成り立っています。 http://mrbachikorn.hatenablog.com/entry/2014/04/26/235800 私たち人間は、この弱肉強食の世界に婚姻、貨幣、善悪、神、法律、数式といった独自のルールを…

去勢されない強さ

強さとは我儘(わがまま)を押し通す力のこと。 これは、人気格闘漫画『グラップラー刃牙』など板垣恵介の作品群に共通している不変のテーマです。 グラップラー刃牙 (39) (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 板垣恵介 出版社/メーカー: 秋田書店 発売日:…

変なおじさん宣言

私は私立高校の非常勤教師として教壇に立ちながら、和太鼓・お囃子・民舞など日本の民俗芸能の普及活動に携わっています。 教師としてのキャリアは9年目で、これまでいくつかの高校で受験数学を教えてきました。 現在勤務している大阪の高校に来る際、採用試…

制度は動機を内面化する

私は現役の数学教師ですが、一般的な教師像とはかなりかけ離れた信条の持ち主だという自覚があります。 それは、私自身が教育そのものに対するありがちな動機を内面化していないから。 内面化というと何やら難しい言葉に聞こえますが、要は「学校での教育は…

数学の特権

果たして数学はヒトの教育に必要不可欠なものか。 現役の数学教師である私の答えはノーです。 もしヒトの成長に数学が必要不可欠というのであれば、近代教育の普及していない国は未熟者だらけだと言っているのと同じ。 世の中にはそのような考え方もあると思…

友達はいらない

私たち人間は、言葉で物事を考えている限り、あらゆるものを「是か非か」と格付けする乱暴な○×ゲームに絶えず影響されています。 この野蛮な影響力は、様々な人間関係から立体的に編み出されていく集団心理の賜物。 この集団心理の怖さを物語るような場面が…

数学を勉強して何の役に立つのか

私は高校の非常勤講師として、パートタイムで数学を教えています。 このような仕事をしていると、「数学を勉強して何の役に立つんですか」という質問を受けることがあります。 このワンパターンな質問に対して、私は「どう役に立つのか」と愚直に解説するこ…

真理ムラの癒着と圧力

日本における原子力発電の安全神話は、2011年3月11日に起きた福島第一原発の危機的事故をきっかけに崩壊しました。 ですが、それまでの日本では原発推進が国の規定路線としてまかり通っており、反原発を声高に唱えるような人は社会的圧力によって村八分にさ…